まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

day386 着物

着物を縫う。ひたすら縫う。終わらない修行のように。 つらいことを忘れられる。 お金になる仕事である。 結局はアンティークの布が好きで、触っていれば安心するのかもしれない。 このつらい時間を乗り切れますように。

day385 お見送り

誰かが亡くなったら、葬儀をするのが普通。少なくとも荼毘にふす。そうしないと日本では違法だろうし、もちろん遺族の気持ちとしては極力手厚く見送ってあげたい。 ただ、自分がのぶの死に面したときのことを振り替えれば、お葬式でさえ嫌だった。 見送るの…

day384 みんな

言わないだけで、みな悲しみや苦しみを抱えて生きている。知らないだけ。 私など幸せな方なのだ。恵まれているのだ。そう思いたい。 しばらく前に起きた大阪の放火事件にしても昨日起きた立て籠り事件にしても、社会に必要な人が殺されて、ダメな方が残って…

day383 いろいろ

いろいろ大変なことが多い。自分自身の事ではないから余計につらい。 もうすぐ節分と立春。 友人の受け売りだけど、節分(2、5、8、11月と4回あって、行事が一番大きいのは2月)はそれぞれ立春、立夏、立秋、立冬の前日で名前の通り季節の変わり目。そういう時…

day 382 魔の50代

50代は、人生を変えるような病魔に襲われやすい世代と思う。 のぶもそうだったし、命に関わるような大きな病気に50代で罹ってしまったケースはよく聞く。 昨日、55歳の従姉が突然亡くなった。 私の母の姉の娘で、夫と息子がいて、なんの病気もなく元気だった…

day381 台北

9年前、2013年にのぶと私は台北旅行に行きました。 のぶは初の台湾旅行。私は4回目くらい。その2年間、まだのぶと知り合う前に姉と二人で台北に行き、写真の霞海城隍廟というお寺にお参りに行きました。ここは有名な縁結びの月下老人という神様を祀るお寺。…

day380 眠気

去年の今頃は、眠れない日々が続いていた。 去年の1月10日にのぶが亡くなり、13日に葬儀。それが終わってからあらゆるものを片付けなければならなかった。 住んでいたマンション(3DK)とのぶの実家(空き家だけどほとんど片付いていない)。のぶの車。それを置…

day379 富士山噴火

簡単に死んじゃダメ。残された人がどれだけ悲しむか。 今日ラジオのコーナーで、富士山噴火と南海トラフ地震で起こる災害シュミレーションをやっていた。(専門家はあと10年後くらいを想定しているらしい) どのくらい正しいのかはわからないけど、もし南海ト…

day378 しょうた

2年前の今日、ショコラを抱っこするのぶ。会社の制服着ているからまだ会社に行けてた。 のぶは犬派だったけど、私の連れ子の猫たちもすっごく可愛がってくれていた。猫たちものぶが大好きだった。 のぶが猫たち、実家のミニチュアダックス(ラブちゃん)を置い…

day377 オミクロン株

新型コロナのオミクロン株が猛威を振るう。幸い弱毒化しているけど、また自粛生活が始まる。 とはいえ私の生活は変わらず。アトリエから出ずに淡々と仕事をこなすのみ。 心も家に篭ったままだ。

day376 ドラマ「妻、小学生になる」

今日から始まったドラマ。 10年前に事故で亡くなった妻が生まれ変わって近所に住む小学生になっているというファンタジー。生まれ変わった妻が、自分の前世を思い出して、旧家族と交流していくホームドラマらしいのだけど。 荒唐無稽だけど、家族を亡くした…

day375 そろそろ

またコロナのオミクロンのせいで世界中が自粛気分。また引きこもり生活。 そろそろのぶは私の前に来て来れないだろうか?のぶが居なくなってそれ以来、のぶの存在を感じることは一切ない。私がおかしいのだろうか?

day374 引っ越しの件

以前からネットで浜松の物件探しはしていたけど、良さそうな部屋があったので、問い合わせて内覧させてもらうことに。賃貸と分譲(中古)の両方。 賃貸でじゅうぶんなのだけど、ペットokな物件がとても少ない。かなり安くて(もちろん古い)綺麗にリノベされて、…

day373 のぶの一周忌法要

地獄があるとしたら、今居るここが地獄という場所だ。 違う、と言うなら、それはそう言った人はいま幸せということ。 今日はのぶと私の7回目の入籍記念日だ。 そしてのぶの一周忌法要である。 ようやく、ようやく1年が経ち、ひとりにも慣れた。でも喪失感が…

day372 引っ越し記念日

2014年1月17日、のぶと私は曳馬から元浜町に引っ越した。 曳馬には2年弱住んでいたけど、これは正直のぶにとっては「お試し」だった。それまで実家を出たことがなく、40代にしてようやく自立のために家を借りた(もちろん私と暮らすためでもあったけど私は木…

day371 もう一度浜松

いつかまた浜松に住むことを想像しながら、時間のある時に物件情報を見ている。 去年までのぶと一緒に住んでいた物件は、いかに条件が良かったかとしみじみする。立地もいいしペットok、何より家賃が格安だった(やや古くてエレベーターが無いので4、5階が何…

day370 カキフライ

キッチン泉のカキフライは、のぶと私が毎週のように土曜日に食べに行っていた。 去年の今日、一人で食べに行った。浜松市役所に行って戸籍の手続きと、のぶの遺したワンちゃんをお医者さんの施設に入所させるために浜松に来たのだ。 常連だったのでお店のお…

day369 喪主は忙しい

去年の今ごろ、夫を亡くしてどん底な気分の私は、異常に忙しかった。愛するものを失ったのにこんなにやることがいっぱいなのか、とビックリしたものだ。 あちこちに連絡して、のぶの契約していたものを解約して1日終わったと思う。本人ではないのでいちいち…

day368 去年の今日

去年の今日は、のぶの告別式だった。 あまり覚えてないけど、のぶが天平仏のように穏やかで高貴で、眠っているように綺麗だった。 今日と同じく寒かった。たぶん氷雨だったと思う。 明日から自分はどうすればいいのかわからなくなっていた。 のぶがいない日…

day367 イライラ

今日は朝からイライラすることばかり。 銀行の引き落とし記録見たら、ドコモカードから昨日2回引き落とされている。電話するも繋がらず。(みな足止め食らうと思うので知っていると思うけど)大きい企業の代表電話の電話するとオペレーターにたどり着くまで何…

day366 1年を過ぎて

正直なところ去年の今ごろ…のぶが亡くなった翌日は何をどうしていたか覚えてない。 たぶん前の日はアトリエから浜松の自宅、のぶの実家、病院、葬儀社なんかを回って、頭ぐるぐるしながら意識失ったような状態で何時間も運転してひとりまたアトリエに戻った…

day365 命日(一周忌)

のぶが逝ってちょうど1年経った。季節が一周した。 最初は全然時間が経たなかった(時間が進んでいる感覚がなかった)。初盆の半年を超えたら早かったような気がする。実家を処分したのが、時間が流れ出すきっかけだったかもしれない。 時しか勝たん。人を治癒…

day364 52回目の日曜日

ついにこの日が巡って来た。のぶの命日は明日だけど、今日で地獄の1年が終わる。 のぶが亡くなったのは今日のような晴れて寒い日曜日の昼近く。朝、洗濯を済ませてあった。 私も今日の朝は洗濯をした。昼までの間、のぶは何を考えていたのだろうか。永遠にわ…

day363 お金

のぶのお金。のぶが一生懸命働いた退職金、どうしよう。 知り合いのファイナンシャルプランナーに相談した。 私のために残してくれた。本当はのぶ自身で使って欲しかったけど。考えると悲しいし無駄遣いは出来ない。 (自分で稼いだお金は好き勝手に使うけど)…

day362 重い

のぶの命日が近づくにつれて、悲しみが重くなって来た。のぶは去年のお正月も楽しめなかったと思う。どんどん生きるのが辛くなっていた。 私は寄り添っていたつもりでいた。1日のほとんどを働いて過ごしたし、のぶの病気にも理解あるつもりでいた。でも全く…

day 361 年賀状

去年の年賀状は、マンションの部屋を片付けるときにほとんどのものを処分してしまったから、おそらく私の手元にはない。 いっさいがっさいマンションの部屋のものを処分してしまったのは、今となっては正しかったのかどうかわからなかったけど、あの時は、冷…

day360 1年前

もう後悔してもどうしようもないし、どう考えても出口はないので、1年前のことは思いを手繰らないようにしているけど、どうしても思い出してしまう。 1年前、のぶは苦しくてどこにも逃げ場がなかった。近くにいた私にすら助けを求めなかった。 私が気がつい…

day359 水

昨日、水道の使用量検針の作業員の人が実家に来てた。普通だったら検針してお知らせをポストに入れていくだけだけど、今日はわざわざ玄関まで来て言った。 「いつも20リットル程度の使用(5000円前後、上下水道合わせて、2ヶ月分)の請求だけど今回70リットル(…

day 358 家族

焼津の実家に、大阪の姪、大阪の甥家族、焼津の甥、東京の姉が集まって2年ぶりの家族集合。 (2年前はここにのぶと実家猫のんこがいた) ひいおばあちゃんから曾孫まで4代。なかなか貴重な時間だ。姪孫(甥の娘)を見ていると、涙が出てくるよ。 去年、のぶの実…

day357 51回目の日曜日

あと1週間で一年が経つ。 去年のお正月はこんな日が来るとは思ってもいなかった。病気を抱えてはいたけど、まさか命を奪うまでとは。 引き金を引いたのは私であろうと、いまだに悔やんでいる。悔やんでも悔やみきれない。私はそれほど重いものだ。許しを得る…