まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

days ちょうど3年

墓参。まる3年。

 

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時間だけは経つ。まだ3年という感じではあるけど、記憶はどんどん無くなっていく。

 

(神道なら今日が3年祭なのだけど)

 

私はあまり不思議なことは信じてないけど、のぶは亡くなる10日前にも神社でお参りしたし、その前にも厄除けや願掛けもした。でも何も効果がなかった。元から(私は)信じてないのが悪かったのかもしれないけど、一番効いてほしいところに効かなかったから、神仏は信じない。

 

それでも私が信じている不思議は、身代わり。ものが壊れたり無くなったりすると身代わりになってくれたのかもと思う。

 

でも、まさに今日、のぶの墓参に行く途中に、のぶの結婚指輪をなくしてしまった。

 

お守りとしてネックレスに通して自分のと2本一緒に身につけていたものだ。海外にもお守りとして持って行ってた。なのに今日、見当たらなくなった。たぶん車の中に落ちしたと思うけど…何かの身代わりになってくれたのだろうか。

 

今年の反省

もう反省することはたくさんあり過ぎるので、ここ1年の振り返り。

 

一番大きなイベントは6月のパリ&ロンドンのライブ参加。

ライブそのものは2020年5月に計画されていたものがコロナで延期&リスケで、3年越しで叶ったものだから、感慨深く、本当に行ってよかったと思う。

ただ、自分自身が8年ぶりの海外で、かつ3年ほど感情が死んでいる状態だったので、社会復帰というか、昔の自分に戻すのが大変だったんだと思う。ライブに行きたいのは本心だけど、出発当日まで家から出るのが嫌だった。最初のスケジュール、コロナ前の2020年の時は日本から行く仲間もたくさんいて、みんなで泊れる場所も借りて、楽しく計画してその日を心待ちにした。すべてキャンセルになり、(コロナは世界中の人を殺しまくり、夫は突然死に、25年続けていたお教室の仕事を失い)私はぽつんと羽田空港に立っていた。

 

ライブ以外は、すべてがアウェイに感じた。3年前より3割の円安(つまり物価が3割高い感じ)、これまで欧州で感じることのなかった暑さ、めちゃくちゃ自分の老化を感じ、疲れる、寂しい。暑い。食欲も出ない。行こう/やろうと思ってことを半分くらいしかこなせなかったと思う。

 

ライブだって、今回はこれまでのライブ旅行の中ではあまり運がなかったと思う(これまでが神がかっていたともいえるけど)。ロンドンは4万円以上する高いチケットだったのに、めちゃくちゃ隅っこでステージ全体が見えないとか、パリはあまりにも時差ボケが治らず疲れてしまい、着物も着れず、ホテルで休んでいる時間が長くて出発も遅れ、せっかく高いお金払って会場の近くのホテル取ったのに、最前列に行けなかった(まあ、中央3番目くらいには居たからステージは良く見えたけど)。

 

ちょこちょこ嫌なこともあった。パリに着いた初日に、シャンゼリゼでバスを待っていたら誰かが吐き捨てたガムを踏んずけてしまい、ティッシュで取ろうと思ったら親指の爪を半分剥がしてしまい、流血…手持ちの絆創膏はすぐなくなり、スーパーで700円もする絆創膏を買うことに…。(偶然だけどニールも次の日パリからロンドンへの移動中に親指を怪我して、ロンドンのライブでギター弾き曲がなくなっていた。こんなとこで奇跡の一致しなくていいのに)

 

ロンドンでは借りた部屋(マンション改造のB&B)は1泊5万円もするのに、ロシア人らしきオーナーにまったくわからないロシアなまり英語で電話で怒鳴られまくって、カギを受け取るのに小一時間かかったし。

 

なんか無感情に輪をかけた(それでも、ロンドンのライブで友人たちに会えて最後の方でようやく自分を取り戻すことができたけど)。

 

なんか悔しかった。爽快感より疲労のほうが大きく、1週間くらい立ち直れなかった(ライブを思い出し、しがみながらツアー記を書くくらいしか楽しみがなかった)。

 

もう、海外遠征ライブは無理かもしれないと、ほんとに思った。自信が無くなってしまった。こういうときって、得たものよりも自分の失ったものしか思い出せない。悪い傾向だ。

人間関係のことだけでいえば、夫も失い、教室の仕事も失い生徒は全員離れてしまい、一人ボッチ感が大きかったけど、いま思えば「人間関係が入れ替わった」んだなぁと思う。つまりは自分に必要ない人は去り、そうでない人は留まったり新たに来たり。仕事面は、新しく仲良くしてくれるアーティストさんたちがたくさん出来てとても心強いし、楽しいし、勉強になることがいっぱいある。もう、仕事は詰んだからひとり細々とやっていけばいいやと思っていたけど、今後も積極的に参加していこうと思う。お教室も終わって残念だけど、その分大幅に製作の時間が出来るようになって、悪くないかなと思う。

 

これまで、夫ののぶは私のためにいろいろお祝いはきちんとやってくれていた。結婚式も私は断ったくらいだったけど、せっかくだからやろうって言ってくれたし、毎年の私の誕生日の食事とか、クリスマスのケーキとか、結婚記念日とか、ちゃんと用意してくれていた。でも、もう今後、誕生日や結婚記念日やクリスマスが来るたびにボッチで、のぶを思い出してしまうだけなんだよね。

 

だけど、去年の私の誕生日の数日前に、懐かしい友人から連絡が来た。もう20年くらい会っていないかもしれない古い友人。

彼女は小、中、高校と同じ学校で、高校は毎日一緒に通った近所の子。でもお互い進学や就職や結婚で30年以上は別の場所に住んでいる。20年前に彼女の結婚式に出て以来、たまに近況を聞く程度だったから、長く交流が続いているわけでもなかったんだけど、彼女は私の誕生日(10月)を覚えていた。

 

彼女はのぶの死を知り、隣県からやってきた。2人で私の誕生日を祝った。実は彼女もバツイチになったばかり。子供ももう高校を卒業して成人になり、一人で自分名義の家に住んでいる。ちょっと似た境遇になり、それから次の年のお正月と、今年の私の誕生日に一緒にご飯を食べた。

昔の話に花が咲き、何気にお互いに海外旅行が好きで、私が27年くらい前にパリにいた時に、ふらっと遊びに来たこともある。まあ、彼女はバックパッカーだったので、中東やインドが好きで、私とは旅のスタイルは全然違うけど、そういうことを話しているとお互い20代に戻ったように思う。

 

彼女は現在は公務員なのでそうそう長い休みを取って海外旅行もいけないとは思っていたけど、今年の冬休みはカレンダーの関係でいつもより長い休みが取れるらしい。で、どこに行きたいかせーので言ったら「ドバイ」!

 

ここ30年くらいで急速に変わったとこだよねーと言いながら、「冬休みに行こう!」ということになった。もう、ほんと急に決まった。ついでに、あれほど好きなのに楽しめなかったパリと、27年前にパリから行こうと計画だけして行けなかったモンサンミッシェルにも行くことになった。急に決まったリベンジ。

今年、私の最大の再会案件だったかもしれない。


days 墓参(月命日)

今日でのぶがいなくなって2年11ヶ月経ったということ。

 

(お墓の写真撮り忘れた。お天気も良く暖かい1日)

 

来月でちょうど3年。どんどん浜松で暮らした記憶が夢の中の出来事のようになっていく。

 

のぶは消えたけど、私はまだこの世界にいて、現実を生きていく。苦しみばかりでは無い。楽しみもある。

 

お教室は消滅したけど、そのぶん別の仕事が出来ている。生徒は皆去ったけど、別の人間関係ができた。決して全て無くしたわけではない。

 

新しく得たもので、今のところいちばん大きかったのは、小、中、高校と同級生だった子と再会したことだ。高校卒業後はお互い別の場所に住んでいることが多く、現在も離れて住んでいる。たまに連絡するくらいで、彼女はSNSをやっていないのでお互いに近況をほぼ知らなかった。

 

もともと趣味も仕事も興味の方向もあまり共通点無いのだけど、私はマイペースで超自立した性格の彼女の生き方を尊敬している。

 

ちょうど私がのぶを失って故郷に戻った頃、彼女もシングルになって、私と似たような状況になった。

 

それで、去年から彼女は私の誕生日に実家に戻ってきて、(それまでのぶが趣向を凝らして祝ってくれていた)私の誕生日を祝ってくれるようになった。

 

今年の誕生日も一緒にランチして、年末年始の休暇に旅行に行くことになった。30年ほど前には何度か一緒に海外旅行をしている。

 

どこに行こうか、という候補に2人同時に口から出たのは「ドバイ」。

 

彼女はドバイは未踏だけど中東には何度か行っているはず。私は中東は初めて。さてどうなるか。

 

 

days 久しぶり墓参

今月の月命日は、イベント手伝いで行けなかったので、義母の月命日になってしまったけど、墓参してきた。

 

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相変わらず浜松は晴れで風が強い。

 

10月は私の誕生日や結婚式記念日があるので、いつものぶは気を遣ってアニバーサリーをちゃんと覚えていてやってくれた。本当に優しい。細やか。でも細やかな人はこの常に吹雪が荒れ狂うみたいな現実世界では生きづらいのだ。

 

同時に秋はアートイベントが多くて私も1年通して一番外に出る。仕事を依頼してくれる人やイベントに誘ってくれる人に感謝。私は生きている。

 

お教室を閉めて残念に思ったけど、お教室の人はみな私を見捨ててしまったのでもう関わることはないだろう。

 

 

 

 

 

days 墓参(月命日)

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9月に入ったけどまだまだ暑い。

 

前の日に雨が降ったけど、香花はカラカラに枯れていた。

 

相変わらず何も進まず

 

戻ってもいない。

 

今週土曜日から展覧会があるのでやることはちょこちょこある。

days 墓参(月命日)

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7月の墓参からまる1ヶ月。香花がびっくりするくらい茶色く乾燥したドライリーフになっていた。雨も降っているから花受けには水も入っていたけど、今年のギラギラ太陽には勝てなかった。人間も外にいれば完全にミイラになりそうな暑さ。

 

カレンダー的には明日からお盆。

 

それにしても、世間の人が当たり前のように「ご先祖が帰ってくるから」という概念で動いているのがちょっと奇妙で可笑しい。

 

実家が神道のためお盆の儀式に縁がなかった私としては、仏教は1年通してわりとやることが多くて驚く。私自身はお盆に死んだ誰かが帰ってくることは信じてないけど、キュウリに乗って帰ってくる姿はとんでもなくファンタジーで想像すると不思議。

 

お墓参りくらいはするけど。