day 361 年賀状
去年の年賀状は、マンションの部屋を片付けるときにほとんどのものを処分してしまったから、おそらく私の手元にはない。
いっさいがっさいマンションの部屋のものを処分してしまったのは、今となっては正しかったのかどうかわからなかったけど、あの時は、冷静に分別しながら片付けることは無理だった。自分も正常ではなかった。一刻も早くあの場所から逃げたかったのだ。
のぶの親戚には数人にしか知らせていない。元々のぶの父方は親戚が少なく、のぶ実家の横に住んでいる親戚(のぶの父親のいとこ)にだけは知らせた。母方の従兄弟にもひとり知らせた。どっちにしても付き合いはあまりなく、冠婚葬祭や年賀状の付き合いだけだ。
浜松のマンションの住所から転送されて来るので、昨日、今日、年賀状だけの付き合いの親戚からの年賀状が届き来始めて、私は寒中見舞いと喪中のお知らせのハガキを出した。
これじゃダメだったとは思う。ちゃんと出来ていない。でも私はまだのぶのいなくなったことを冷静には受け止めていないのだ。