まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day385 お見送り

誰かが亡くなったら、葬儀をするのが普通。少なくとも荼毘にふす。そうしないと日本では違法だろうし、もちろん遺族の気持ちとしては極力手厚く見送ってあげたい。

 

ただ、自分がのぶの死に面したときのことを振り替えれば、お葬式でさえ嫌だった。

 

見送るのが嫌という訳ではない。誰かに会ってきちんと儀式に則ってお葬式を出来るような冷静さはないのだ。実際はやったんだろうけど、気持ち的には誰にも会わずにひっくり返って泣いたりわめいたりしたかったのだ。冷静に死を受け入れてともらう気持ちになるのにはもっと時間が必要だ。

 

(いちばん悲しい時に目まぐるしく動かなきゃならないのは悲しみを忘れられるという意見もあったけど)

 

とにかく誰にも会いたくなかったのは確かだ。良く事情をわかっている家族や友人なら良いけど、こちらから挨拶をしなければならない、気を遣うほとんどの人には会いたくない。「何で亡くなったの?」とかまあ当然かもしれない疑問をぶつけられるのは本当にキツい。あまり付き合いのない知人が全く知らない友人を連れて押しかけてくるのは(例え善意だとしても)、もってのほかだ。

 

コロナでずっと、葬儀も自粛気味だ。のぶの時も、お寺から「最低限の人数の参列でお願いします」と言われた。葬儀屋は困っていると思うけど。今現在もそうだ。先日亡くなった従姉の場合もそうだ。

 

でも、葬儀はそれでいいと思う。正直どんな顔で葬儀の場所に居たらいいかもわからなかったから。何なら後日、冷静になってからお別れの会とかやればいい。四十九日とかがそうなのかな。

 

従姉の兄弟やご主人や子どもや伯母の悲しみは、あの時の私のように、尋常じゃないと思うから。