day245 死(透明な人)
朝方、嫌な夢を見て起きた。
愛猫のしょうたが死んでしまった悪夢だ。
本当に夢でよかった。しょうたはまだ3歳でなんの持病もない元気な子だ。いちばん死から遠い。むしろもう片方のこたま(推定10歳、持病あり)の方が死に近いかもしれない。
思えばここ10年で私は思いがけず多く家族の死を体験してしまった。2012年は白猫たま(11歳)、2013年はロシアンブルーのグリ(12歳)、2015年は義母(81歳)、2017年は実父(81歳)とエジプシャンマウ黒猫のショコラ(10歳)、2021年にはのぶ(57歳)とのぶの実家のダックス(16歳)…。しかも猫たちとのぶは平均寿命より早い。つまり予想できない別れだった。
時期についてはたまたまかもしれない。けど、悲しみはいつでも訪れる。親世代が80歳代を超えて、病気になったり亡くなるのは予想が出来るけど、悲しみはいつだって同じ。のぶは最後まで自分の母の死を克服できなかったと思う。たぶん私も一生、のぶの死を克服できないだろう。
私も死んでいるのと同じ。世間から目に見えない人は死んでいると同じなのだ。
いずれ猫たちは私より先に旅立ってしまうだろう。そうなったらまた私もこの世に未練が無くなるんだろうな。