まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day138 中途半端

のぶが居なくなって、138日目、特に節目でもなく、中途半端に時間が経った。

 

亡くなって1か月くらい前の時のような、何も手に着かない・何も考えられない・睡眠すらキツイという時期は終わり、自分も死んでいるのと同じと思っていた時期を過ぎ、しだいに自分が生きるための日々の営みを踏み出すようになっている。それに慣れた。生きている限り、ご飯を食べる。税金や年金や国保を払う。ただただ泥のように何もしないで寝ている訳にはいかない。幸い…なのか、私は比較的、健康だ。持病はあるけど、一人で普通に生活できる。自動車にも自転車にも乗れる。もちろん働ける。1日のうちでのぶのことを思う時間は少しずつ減っている。100%だったのが、50%くらいにはなっている。

 

コロナでこれまでのような教室の仕事はできなくなってしまったけど、まだ作品は作れる。私にはこれを売って生きていくしか道はないのだ。

 

私はおそらくこの先も、ずっと一人で生きて行かなくてはならない。いずれ肉親もいなくなる。友人はもともといない。最大の理解者のぶはもういない。どんどん老いが来て、病気も発症するだろう。今でもかなり体力の衰えを感じるけど(それでジムに行っていたけど、のぶの死でいったんやめた)、これからますますできないことが増えていくと思う。老いの先にあるのは、死。

 

そう思うと、早々にゴールしたのぶは、老いの苦しみを免除されたのだと思う。そう思うと、少しうらやましくなる。もちろん老い以上に病の苦しみを経験したから、老いは免除されたのかもしれない。これ以上は苦しみを経験しなくていいんだよと。

 

私にはこれから苦しみが待っている。どうやって死を迎えるか。その間までの長い(短いかもしれない)時間を、気が狂わずにい生きて行かなければならない。それができるかどうかわからない。不安だ。