day387 2月
2022年のカレンダーの最初の1枚をめくる。1か月が過ぎた。
私にとって忘れられない最悪の2021年が過ぎ、心の平穏が、ほんの少しは訪れると思っていた。
実際はそんなこともなく、1年前と同じような、家から出ない生活が続く。それはコロナのせいでもあるけど、家から出ない言い訳でもあるから都合がいい。
時間が止まってしまったような、あるいはタイムリープを起こしてぐるぐるまわって出られなくなっているような、毎日毎日同じような終わらない時間を生きているような気がする。
何のために生きているのだろう。
目標も楽しみも何もない。
死んでもきっとのぶには会えないと思う。死んだら無になってどこにも行かないと思う。
自分の死がいつやってくるのかわからないけど、自分の後始末を誰かにやらせるのは申し訳ないので、全てをきれいさっぱり片付けたい。何もいらない。全てを処分して、身ひとつになって、のぶが亡くなった元浜のマンションに行き、冷たい床に横たわって命が尽きることを繰り返し想像する。
(50代で亡くなった人は本当に多い。)
でも同時にあれが欲しい、あれを食べたいという強欲さも出てくる。困った。
こんなことを考えているとあっという間に24時間経ってしまい、何もできないまま寿命を削っている。