まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day388 慈温

先週亡くなった従姉の家に、お線香をあげに行ってきた。今日は初七日になると思う。

 

コロナ禍で葬儀は家族葬だったので、私は出席を控えたため、今日は従姉の遺影に初めて面した。従姉の戒名は「慈温」がつく。そういう人だった。

 

2歳上の従姉は、私の母の姉の娘。母と伯母は仲がいいので、私も子供の頃は従姉と良く遊んだ。大人になってからはあまり接点が無かったけど、私が浜松に行って母をみる機会が減っていた10年、良く母を伯母と共に買い物に連れて行ってくれた。

 

残されたご主人と息子がとても心配だったけど、朗らかに対応してくれた。特に息子は、彼の学校での面談中に母親が倒れてそのまま帰らぬ人になったのだから、相当な衝撃だったと思う。今日もこれから父親と学校に面談の続きに行くと言っていた。しっかりしていた。

 

ご主人が従姉の日記のようなメモノートを見せてくれた。毎日びっしりと生活の記録があった。実のところ息子は生まれつき発達障害があって、ようやくこの春、高校の卒業と就職も決まっていた。どれだけ嬉しかったかと思う。そしてどれだけ悔しかったことか。

 

人は自分の死期を知ることはほとんどないし、周りの人はもっとそうだ。突然家族を失った人は一体どうやって生きていけばいいのか。経験したのに答えが出せない。

 

わかったことは、神や仏はいないんだと思う。