まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day176 老後

先日から2、3日かけて、実家とうちのアトリエの庭の草取りにシルバー人材の方にお願いして来てもらっている。

 

年2、3回、母が頼むのだけど、アトリエもついでにセットでやってもらう。草取りはおばさん2人、その後に収集に来てくれるのはおじさんひとり。

 

その仕事ぶりはとても素晴らしいプロフェッショナルだ。早くて的確。おばさんたちは70代くらいだろうけど、淀みなく、体力のいる仕事をこなしていく。おじさんも同じくたくさんの草ゴミを軽トラックに乗せていく。

 

仕事をする人は、老若男女問わず、とても尊敬する。私がやりたくない仕事なら尚更だ。草取りをあんなに手早く見事にできるなんて神業だ。

 

(話は逸れるけど熱海で土砂災害があり、いま懸命の救助活動が続いている。泥まみれで救助活動をする消防や自衛隊の方々にも頭が下がる。どうか二次災害などありませんようにご安全に。)

 

のぶは働き者だった。だから病気で2020年のほとんど働けなかったことを悔やんでいた。もちろん私はのぶが働けないことを責めたことはなかったつもりだけど、のぶ的には後ろめたく思っていたかもしれない。のぶも私も復職できることを願っていたけど叶わなかった。もしかしたらその励ましが焦りや鬱屈に繋がってしまったのなら…のぶに申し訳ないことをした。

 

のぶが定年退職した後のことは、ぼんやり考えていた。私は自営業なので死ぬまでほぼ変わらないけど、会社員ののぶはどうしただろう。勤めていた会社のシニアの再雇用は嫌だと言っていたので、他で探したかもしれない。浜松は製造業が多いので、また製造業じゃないかな。マンション引き払って浜松を離れてここに引っ越そうかとか。実家を解体しなきゃとか。

 

全部、夢で終わってしまった。でも私は、多分まだ人生は続く。この先、仕事して行けるだろうか。一般的なバイトすら出来ないと思う。ひとりで生きて行けるだろうか。不安でしかない。のぶが居てくれたら心強かったのに。