day170
のぶが居なくなって170日間、1日ものぶを思わなかったことはなかった。毎日目が覚めるとのぶが居ないことに気がつき、どん底の気持ちで1日が始まる。
やはり私は罰せられているんだろう。自分は強欲で自己中心的、怠け者で社会に何も役に立つ事をしてこなかった。ならば私がのぶの代わりに死ねばよかったんだけど、のぶにこんなに辛い思いをさせたくないから、こういう選択になったんだろう。
いまだに、何故こうなった、というのはわからない。のぶの病気のせいとしか言いようがない。なぜあの時だったのか。
私には、のぶを幸せにできなかったといううしろめたさがある。死なせてしまったという罪の意識もある。世界中の全員が「君のせいじゃない」と言っても、自分には「私のせいだ」という根拠がある、悲しいけど。
許して欲しい。のぶが許してくれても自分で許せない。
初盆の施餓鬼法要まであと12日ほど。奇しくものぶの58歳の誕生日前夜だ。それを目標に行くしかない。
のぶは戻ってきてくれるんだろうか?