day169 後回し
のぶが死んで、後回しにしてきたことがたくさんあって。
のぶの死を、のぶの関係者にあまり伝えていないこと。
親戚や会社の仲間には代表してひとりづつ伝えてはいるけど、詳細はほとんど何も言っていない。伝えたくない、それは自分が傷つくのが嫌だからというエゴで。
のぶの事を語るのにも聞くのも耐えられないと思った。
でも、知らせなきゃいけないんだと思う。怖いけど。
今のぶの実家の行く末についてあれこれ考えて方法を探している(なにせまだのぶの実家の名義変更も済んでいない)。私にはただの古い家だけど、のぶにとっては生まれ育った家。これが無くなったらのぶが本当に消えてしまうような気がする。
だから私は文章でのぶを残していくしかないと思っている。誰も知りたくないかもしれないけど、のぶが生きた証を記したい。
いつかのぶを昔から知っている人からのぶの話を聞きたい。とりあえず私ののぶ記が終わるまでは書く。