day148 ストレス、ショッピング

とにかく、浜松から引っ越してくるときにほとんどの物を捨ててしまった。

少し後悔もしている。

あれだけ見るのが辛かったのぶの遺品をもう一度手に取ってみたい気がする。でももうこの世にはない。幻だったかのように、のぶと共に消えてしまった。ただ、私はモノに意味はないと思う気持ちが強いのも事実だからちょっと厄介な気持ちだ。

心が弱りすぎていて、要るものと要らないものの区別がつくとは到底思えなかった。とくにのぶのものとのぶと共同で使っていたものは、悲しすぎて見ることが出来なかった。

回らない頭で仕分けできたのは、私が仕事部屋に置いていた仕事関連のもの。これは2度と入手できないものも多かったから、ここはほぼ丸ごとアトリエに移したけど、それ以外は大きいものから細かいものまで、ほぼすべて遺品回収業者に丸投げしてしまった。

寝室の押し入れにしまってあった自分の夏服はほとんど処分したので、現在、夏服を買い直すことになっている。もっと前、3月くらいから、買うものは多かった。

買い物とはいってもまだ外に出る気力はないので（実店舗ショッピングは大変に攻めの姿勢が必要だ）、ほとんどがネットショッピングだ。なにやらすごい量をここ数か月で買ったような気がするけど、ショッピングはストレス解消にもなる。現在5個ほど荷物待ちだ。

綺麗事ではなく正直に思う。この世の中大抵のことはお金でカタはつく。拝金主義では無いけどそう思う。ストレスもイライラも不幸な気持ちもお金で買えるもので誤魔化せる。

だから私は一生、働いて、ささやかでも何でもお金を得て、生きていかなければならない。働きたくても病気で働くことが出来なくなってしまったのぶの分も。