まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day 75 決め手

結婚するつもりは40歳を過ぎるまでほとんどなかったんです。

 

30代は自分で始めた個人事業の仕事が順調で、自宅も建てたし、ずっとこんな感じでやってくつもりだった。

 

でも40歳を越して急にあちこちに小さな病が見つかったり、仕事の波もおさまった。急に孤独死の恐怖が襲ってきた。

 

この頃にたまたま姉と台湾旅行をして、よく当たるという紫微斗数の占い師にガッツリ運命を占ってもらったり、縁結びの神様、月下老人のお寺に行って願掛けをした。

 

それでアンテナ張って、知り合ったのぶ。台湾が当たりまくり。

 

のぶを結婚相手と確信したのは、占い師でもなんでもないただのおばさんの言葉。

 

ある日、私の知り合いの書道家さんが浜松で個展を開くことになり、知り合って数ヶ月ののぶにギャラリーの場所を訊いたら、次の日曜日に連れてってくれる事に。

 

ギャラリーに入ったら、受付にいたおばさん(書道家さんのお知り合い)がのぶを見て驚いた。「あら!のぶさん久しぶりね!」

 

その人はのぶの会社で一時期パートで働いていた人だった。ホントに偶然。

 

そのおばさんと2人きりになった時、おばさんは私にコッソリ言った。「あの方…のぶさんは、とても働き者で、すっごく優しい人。絶対結婚したほうがいいよ。」って。

 

職場のおばさんほど、男性社員の評価査定が厳しい人はいない。その人が言うならほとんど正しい。人生はそんなもんだ。しかも大正解だったよ。