まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day64 恵まれてる

私はいま悲しみのドン底にいるけど、恵まれた人間だなとは思います。

 

伴侶の死という人生最大のピンチ(人生の終わり頃にやってくるもんだと思ってた)も、見方を変えれば、まだ自分に家族や友人がいて、のぶが遺族年金を残してくれて、自分も働ける年齢だったから、いきなり貧困に陥ることはないということです。

 

引っ越ししても元から手に職系の個人事業者だから、どこでも仕事ができる。30代で思い切って仕事場兼自宅を建てておいたから、住む家がないことも避けられた。実家もまだ在る。

 

のぶだって、死んでしまったのは悲しいけど、倒れて意識がないまま眠り続けるという可能性もあった(その方がずっと辛いのが続くと思う)。亡くなるのと、亡くなっているように病院で眠るのとは全然違う。のぶだってずっと苦しむのは辛いと思う。のぶのお父さんは脳梗塞で倒れて5年くらい意識が戻らずに病院で亡くなったんだけど、お母さんの苦労をのぶは後々まで凄く気にしていた。のぶは私を自分の看病から解放してくれた。

 

悲しいけど、辛いけど、私は恵まれていると思う。もう少し元気になったら、いろいろ恩返しをしていきたい。