まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

days 不思議

松坂屋百貨店へのイベント出展が終わった。私にとっては初のイベント出展、自分だけの力で商品を紹介したり売ったりするのもだいぶ久しぶり。

 

苦手だけど経験にはなる。正直作っている方が100倍も楽だけど…いや、本当は作品製作はめちゃくちゃ大変なのだけどその大変さが良い。たぶんそれを楽しいと思える人しかプロにはなれないと思う。もちろん他人はそんなこと知らない。

 

だからデパートの催事場で初めて見た作品や私自身を、凄いなと思う人もいたと思う。素直に褒めてくれているのだろう。

 

でも私はそんな誇らしい人間では無いんだよ。9割は情けない人間だよ。世界一理解してくれる人間を殺してしまった。その罪は重い。

 

私は生まれてこの方、親に理解などされてこなかった人間。表面上は「めんどくさいから」という理由でおそらくうまくいっていた親との生活も、度々ぶつかる本質的なところでは同じく「めんどくさいから」という理由で全否定されて来た。

 

父は関わることを放棄したまま亡くなったけど母はもう棺桶に足を突っ込んだ年齢なのに絶対に私を許容しない。自分を曲げない。こういう人は中小企業の社長になればいいタイプかもしれないけど、一生専業主婦でお金になることは出来ないしやらない。

 

私は本当にこの人と合わない。よくありがちなドラマ的な「子供が一番」な母親像とはかけ離れている。干渉するくせに理解しない。自分の考えを押し付ける。自分が一番大事。

 

だからいまだに会うと喧嘩になる(だから極力合わない)。私はいつもその不寛容さに泣いてしまう。そして怒る。言っても仕方ないのに昔からの不満をぶちまける。相手は聞くわけがないのに。聞いていたらもう少し早く普通の親子になれただろう。

 

母も、私の怒りをおさめようとする努力を一切しない。その場を鎮めるような物言いはならない(絶対に自分の非は認めないし、私より大きい声で怒鳴るあるいはため息をついてこちらを侮蔑する目で見る)、むしろ煽ってくるくらいだ。怒鳴りあったその日はもう何もできなくなる(私の生命である作品作りも何も出来ない)。だから合わない。早く逝ってほしい。

 

私は母親になりたく無いしなっていない。一度だけそのチャンスはあったけど、なれなかった。神様がやめておけと言ったんだろう。

 

母親になりたく無いのは母のせいだ。だからたくさんの作品を作り、猫を可愛がる。それでじゅうぶん。私はこれ以上酷いモンスターになりたく無い。愛情がないなら子供なんて産むな。

 

デパート会場であったお客さんたち、たくさん褒めてくれたけど、私は褒められずに育てられたんだよ。