まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

days 11月/ 巴のこと

早くも11月になってしまった。寒くなってくるとのぶが死んだ頃を思い出してしまう。切ない。

 

おととい放送された大河ドラマ「鎌倉殿の13人」41話。愛されキャラだった和田義盛の壮絶な最期が描かれた。

 

(良くも悪くも、長い時間をかけて描かれる大河ドラマでの登場人物の死はトラウマになるだろう。私も「黄金の日々」の根津甚八と川谷拓三の死のシーンは未だに心に残っている)

 

和田義盛の死後、妻、巴の行方はわからない(が放送後の紀行で91歳まで生きたと伝わると紹介された)

 

巴は、どちらかというと木曾義仲と共に戦ったエピソードの方が有名だけど、このドラマでは和田義盛の妻としてのパートの方が長かった。

 

義仲を失い、絶望の中にいたところ和田に愛され、生き抜いた。義仲も和田も、「自分に何かあったらお前は生きろ」と言われ、巴は痛みを堪えてそれに従った。武士の世界では、上司や夫が死ねば後を追って自害するのが当たり前だったかもしれないが、そうはならなくてホッとした。

 

巴が馬に乗り名乗りを上げて鎌倉を去っていくとき、彼女は和田義盛の着物を身につけていた。

 

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着ていたものはその人の匂いが染み付いている、想像以上に。

 

私も、のぶが亡くなった時に彼が着ていたカーディガンを、救急病院から返されてからお葬式まで着ていたことを思い出した。(それは最終的にお棺に入れた)