まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day354 年末の鰻

今日、年末で賑わうスーパーマーケットで一人で買い物中。平置きの冷蔵庫内の鰻のパックを選んでいたら、何も言わず老人(ジジイ)が私を突き飛ばすようにして横にずいッと来て、鰻のパックをむしり取って来た。私はこんな人間とは密になりたくないので慌てて買う予定の数を取ってその場を離れた。

 

ジジイは売り場を荒らすようにパック鰻を散らかして掴んでカゴに入れ、ブスッと不機嫌そうに周りを威嚇するように睨んだ。

 

こんな迷惑な人間にも正月は来る。

 

のぶならこんなこと絶対にしない。

 

のぶは絶対にこんなジジイにはならなかったと思う。

 

(数年前に浜松八幡宮の餅まきに参加したことあるけど、のぶの所にちょうど投げられて来たお餅とみかんを隣にいたおばさんがのぶの腕からひったくったけど、のぶは「良いですよ」と言ってあげていた)

 

のぶはこんな地獄のような弱肉強食世界には合わないのだ。優しくて生きていくのが難しかったのだ。

 

のぶの大好きな鰻。年末恒例なのに今年は一緒に食べれなかった。でも、一緒に食べているつもりでいる。