まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day191 ロンドン、ライブ

5年前の今頃、私はロンドンにいた。

 

義母の初盆が終わってすぐにロンドンに出発した。推しのライブに行くためだ。

 

21世紀になって私がインターネットで海外のチケットを取れるようになってから、ツアーは毎回何処かの国、どこかの都市で参加してきた(日本にはフェス以外ではなかなか来てくれなかったのである)。

 

海外遠征は私の生き甲斐で、2、3年に一度は行くのが理想。だから結婚前に、そのことはのぶに了解を得なければならなかった。10日近く家を空けること、猫たちの世話をお願いすること。それを快く受けてくれただけで、もう私の方の条件はクリアだ。海外ライブのため、頑張って働くだけだし、のぶに借りを返す。

 

うまくいっていたよ。いつも快く送り出してくれた。私たちが借りた部屋も、ちょうど中部空港(セントレア)行きの空港バス停から徒歩圏内でいつでも海外に行ける環境だと思っていた。

 

のぶがいなくなって、落ち込むことや不都合など数え切れないほど山ほどあるけど、自分が海外にそう簡単に行けなくなったのもその不都合の一つだ。現実的に、猫をどうしたら良いのか。結婚前は実家の母に頼んでいたけど、高齢で足の悪い母に今後頼むことが出来るのかどうか。いや本当は母を置いて行くのも心配だ。

 

自分の都合ばかり考えてしまうけど、助け合うのが家族、でも私はその家族を失ってしまい、あちこちで不都合にぶつかっている。助けたい。今からでも。無理なのはわかっている。

 

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ツアーTシャツをいつものぶのお土産にしていて、よくパジャマ代わりにしていた。もうどっか行っちゃった(マンションを引き払うときに見ないで捨てた)と思っていたけど、実家ののぶの部屋にあった。とりあえず持ってきて洗濯した。