days 2年まえ
2年まえの今頃、のぶが急死してからの1か月はほとんど記憶がない。
頭の中が霧がかかったような状態でどんどんものを忘れていくので(覚えられないと言ったほうが正しいかも)、当時使っていた仕事の売上のノートの逆方向から、しなければいけない事や覚え書きをとにかく書いた。私は思考停止したロボットみたいなもんなのに、どんどんやることが増えた。しかも誰もやってくれないし(遺族はわたしひとり)、誰も教えてくれないので、目の前に見える人を捕まえて(葬儀社関係の人とか役所の人とか)、聞くしかなかった。
こんなこと何処でも習わなかったし知ろうともしなかった。
いまノートを見てもふーん、くらいしか思わない。やっぱりあまり覚えていない。周りが見えてないようだし、必死だったんだろう。
間違いなく自分の人生で最大の危機だったと思う。