day324 11月30日
11月も最後の日。人生最悪の年もあと1ヶ月。
去年コロナが広まった頃、4月頃からお教室にくる人がほとんど辞めてしまった。(いま思うと2020年4月頃は日本、特に田舎はではまだまだ感染者などたまに出る程度だった)。
それは仕方がない。いつもと違う災害レベルのことが起きたり、それぞれが困窮すれば、真っ先に辞めるのがお稽古ごとやカルチャースクールだ。本当は心の余裕が大切だと思うけど、私の教室にはそれほどの魅力がなかったのだ。
大変な時期が1年も続けば誰でも疲弊する。教室を無料開放にして心の余裕の居場所にして欲しかったけど、誰も戻ってこなかった。無料のものって、時間が経つとただの都合の良いものになってしまう。もう誰も有難いだろうなんて感じないだろう。搾取の対象にすらなる。
続けたいと、以前、ここにも書いた。でももう限界が来ているのだと思う。
(みな余裕がないとは思うけど、正直、ここ1、2年では私が一番大変だったと、これは断言できる)
もう私には他人に施せる余裕がない。無料で開放するとはいえ、実際には精神的にも金銭的にもマイナスだ。
引っ越しのきっかけにもなる。どこかで教室をいつかの未来に開ける場所を探したいと思う。
すぐに生活に困ることはない。幸い若い時に建てた小さなアトリエ兼住まいもあるからホームレスにはならないし、のぶが自分のために貯めた年金も代わりにもらっているし、贅沢さえしなければ一人で暮らしていける。猫たちもいる。
ただ、目標や楽しみが失われただけだ。