day330 教室

去年4月頃にコロナが蔓延し始めて、お教室はほとんどの人が来なくなった。

お教室はのぶも応援してくれていたし、25年間続けてきて大勢生徒がいた時もあったけど、ここ1年は絶望の中、細々とやってきてもう無理だと思う。

感謝と善意でフリースクールにしたけど、結局は搾取されて終わってしまった。搾取されたのは金銭ではなく私の好意そのものだ。まるでタダで配っている試食品か、バーゲンセールのように、良いところだけ搾取して飽きたら捨てると言う最悪の結果を招いただけだった。

お教室は私の拠り所だった。どんなに困難な時でも教室は開き続けた。浜松から日帰りで通い続けた時期もあった。でももうおしまい。引っ越しに背中を押してくれるのだろう。

お教室の衰退とは逆で、仕事の評価は上がっていると思う。作品は売れている。お教室は時間だけ取られて、よほどたくさん生徒がいない限り、ほとんど赤字だ。以前頼まれてやっていた地域のカルチャースクールもほぼ持ち出しで気を使ってクタクタになる仕事だった。もともと私には向いてないのだろう。

あるいはどこか他の場所で、お教室を求められるかもしれない。私はこんなところにいちゃいけないのだ。