まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day331 教室クローズ

教室を閉めることを決めてから数日経ち、今日LINEでみんなに伝えた。

 

「みんな」とは言ってもほとんどが在籍しつつも来ない人。それには各々理由があって、私の中では来れる人と来れない人を頭の中で仕分けている。

 

教室は私が27歳の時に立ち上げ、以来26年目になる。人が多い時期も少ない時期もあったけど、とにかく続けた。私の教室はなかなか地方では珍しいジャンルでもあり、作品を気に入ってくれた人からただ方法だけを知りたい人、長く続ける人すぐ辞めちゃう人までさまざまだ。

 

のぶも応援してくれたので浜松から毎回通った。留守の間の家事や猫の世話ものぶに頼み、ショコラが病気の時は日帰りしたものだった。

 

コロナがきっかけとはいえ、こういうものはやめ時が分からない。コロナをきっかけで断捨離されたのだろう。

 

仕方がない。自分でももう無理だと思っていたから。もう私は必要とされていない。

 

先月、継続的に通っていた人が無断欠席し、一日中待っててもうやめようと思った。いや本当はその人に断ろうと思っていたのだ。

 

その人は毎回自分の子供を連れてくる。一度、どうしても預けるところが見つからなかったので連れてきて良いですか?って感じだったのでまあ良いよと言ってしまったけど、次から断りなく毎回連れてくるようになった(父親が車で送迎してくれるのなら、子供も何処かに連れてってくれれば良いのに)。

 

その子がおとなしければ良いけど、じっとしていられない5歳くらいの男子。家の中を走り回ったりあちこち開けてみたりワーワー叫ぶしTV見たいとぐずったり。まあここまでは許す。

 

私がブチ切れたのが、愛猫こたまを虐めることだ。温厚なこたまは何かされてもにゃーと言ってちょっと逃げるくらい。当然男子は追いかける。ニヤニヤしながらこたまの毛を掴んで捻った顔は子供ながらにその残虐性にゾッとしてしまった。声をあげて笑いながら突然掴むこともあり、当然親も私もダメ!とは言うけど、興奮して笑い転げるばかり。もう本当にサイコパスなのかも。

 

こたまはおとなしいから反撃しないけど、ちょっと活発な猫なら反撃して噛み付いたり引っ掻いたるすると思う。そうなったらギャン泣きするだろうし、もし子供が怪我でもしたら大変なことになる。最悪、訴えられたら猫は殺処分されてしまう可能性だってあるのだ。

 

だから、お互いのためにもう子供は連れてこないでと言おうと思っていた。好き放題やって怒られて不機嫌になり、帰る帰ると泣きだす子供…。私は子供がいないけど、これは地獄だ。でも次の月からなんの連絡も無く彼らは来なくなった。

 

ちなみに今年から教室は無料開放している。善意を搾取された気がして泣きたくなる。

 

だからもう教室はやりたくない。

 

何も教えられない。