まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day243 展覧会 (初日)

展覧会が始まりました。私にとっては、外の世界とつながる数少ない、大事な展覧会です。

 

ただただ家にこもって作品を作るのも幸せですが、誰かに見てもらい、作品を買ってもらうことで生活が成り立ちます。自分で作品について説明するのも大事な仕事です(製作よりは苦手ですが)。だからある意味舞台の本番という感じです。

 

私の作品は立体作品なので、実物と写真は全く別物なのです。是非是非、本物を見て欲しい。とはいえ今、静岡県には緊急事態宣言が出ているので、誰も彼も、県外の人まで来てもらいたいというわけにはいかず。ただ、ずっと作っていますよ、というメッセージを込めて毎年作品を発表し続けることは大事だと思います。(以前に2、3年展覧会に参加しなかったら、「あの人はもう製作を辞めた」という根拠のない噂をされたことがありました)。

 

とにかく、作品は私自身でもあります。命を削って作っていると思います。私の作品を見なかったら、私という人間を理解することは不可能だと思う。そのくらい切り離すことが出来ない根幹なのです。

 

きっと誰もがそういう根っこを持っていると思います。作品作っている人はそれがはっきりわかりやすい。

 

1年前も同じギャラリーで展覧会に参加させてもらって、のぶが来てくれました。その時ものぶは休職していて調子は悪かったけど、とても楽しそうに私の出品仲間とおしゃべりしていました。あの時が懐かしい。あの時に戻りたい気持ちもある。でものぶが苦しみの中にいたのは知っているから、もう戻りたくない。

 

のぶにはただただ幸せになって欲しい。でももう無になってしまった。

 

私は毎日それを言い聞かせて、のぶのいない世界を生きていくしか選択肢がないのだ。