まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

day183 のぶ58歳

今日は浜名湖畔のホテルで目覚めた。

 

いまのアトリエ自宅以外に外泊したのは、のぶの告別式以来、6ヶ月ぶりだ。

 

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ここ数日、落ち込んでいたから、姉にグチを聞いてもらうつもりだったけど、昨日お寺で御施餓鬼をやってもらったからか、言うほどのグチは出なかった。浜名湖の見えるお風呂に入り、浜松の美味しい食事を食べたから、グチを吐き出す前にもうどうでも良くなってしまったのかもしれない。

 

それに今日はのぶの58歳の誕生日だ。

 

ごくごく普通の月曜日でしかないけど、私にとって712は特別な日だ(のぶは車のナンバーも712だった。その愛車ももう手放してしまったけど)。

 

もう一度浜名湖を見ながら朝風呂に入り、写経。そのあと朝ごはん。

 

712はのぶと出会って特別な日となり、私は毎年ケーキを焼いてお祝いをした。去年は日曜だったから、2人で磐田の見附天神に行って病気が治るように願掛けした。のぶはちょっと頑張り過ぎてしまっただけだ。

 

今年はのぶのいない7月12日。私だけで祝う初めてののぶの誕生日。

 

のぶは自分が祝われるのを恥ずかしがっていたけど、私の誕生日は毎年盛大に祝ってくれていた。だから今年の私自身の誕生日(10月)の方が寂しいかもしれないな。泣いちゃうかもな。

 

今日の浜松は日差しが強かったな。のぶの実家の解体の見積もり業者さんと現地で打ち合わせ。もう真夏っぽい。私の誕生日が来る頃にはここはもう更地で、地主さんに返却している予定です。のぶの祖父母、両親、のぶとワンコが暮らした家。皆が紡いだ日々の営みは、その暮らした人達の喜怒哀楽とともにほんの一瞬の歴史の隙間に消えてしまう。人間って儚い。

 

のぶと、のぶを産み育んでくれたのぶの家族ご先祖とその家には感謝しかないです。58年前の今日この日に生まれて、最期の10年を私と過ごしてくれてありがとう。