day136 皆既月蝕

今日はスーパームーンの皆既月蝕らしい。

日蝕は興奮するのに、月蝕はあまり興奮しない。月があまり好きではないかもしれない。月蝕と言うのに、月は隠れずに10円玉の様な赤茶色の姿になるだけだ。月蝕は日蝕とは仕組みが違う。

日蝕は、新月が太陽を隠すために太陽が欠けたり全部無くなった様に見える。月蝕は満月が地球の影に入るために薄っすら見える。皆既月蝕とはいうものの、完全に隠れないのは不完全だ。

だいたい、赤茶色の月ってなんだか不吉に見える。しかも私は、たびたび赤茶色の月を月蝕でなくても見たことがあった。

数年前までは、のぶと良く愛知県方面に車で出かけた。浜松の人は隣接している愛知県方面に買い物や観光に行くことが多いと思う。名古屋、伊勢、セントレアetc…。東名高速や伊勢崎岸道などは良く通った。

帰りはたいてい夜の高速道路を走ることになる。橋脚の高いところを走る高速道路は宙に浮いているみたいで、まるで闇を走るジェットコースターの様に感じた。だいたい刈谷とか豊田JCとかあのあたりに行くと、空の低い位置に赤い月が浮かんでいるのが見えた。赤い月が意外な姿で、のぶも私も最初はあれが月だとは思えず、広告かネオンかと思っていたくらいだ。たぶん皆既月蝕より赤かったんじゃないかな。大気が汚れていると、低い位置の月は赤く見えると知った。

何年か前にも皆既月蝕はあって、のぶと自宅のベランダで見たと思う。のぶは良くベランダから月を見ていた。どんなことを思って見ていたのだろう。教えて貰えば良かったな。

今日は月でのぶを偲ぼう。