day101 河島英五
のぶはさほどTVを見なかったけど、古いものは好きだ。古いドラマの再放送や、古めの曲がかかる歌番組。NHKの「うたコン」も古めの曲をやるので、好きだった。
昨日の放送を見ていたら、たまたま河島英五さんの「酒と涙と男と女」をフィーチャーしていて、五木ひろしが弾き語りで歌っていた。
のぶは河島英五が好きだったな。車のHDにも入っていたし、よく歌っていた。どちらかといえば「時代遅れ」をよく歌っていたかな。きっと曲の中に出てくる不器用な男を自分に重ねていたんだろうな。
曲を聴きながら、のぶを思い出していたら、その夜の夢にのぶが出てきた。いつもののぶで、特に何もせずに穏やかにそこに居るだけだったけど。
私がのぶに何もできなかった後悔とかそういうのはいっぱいあるけど、やっぱり一番悔しいのは、のぶにもっと幸せになってほしかったのに、ということだと思う。病気が治って、以前のように明るく楽しいのぶに戻って、カラオケをしたり日常を楽しんだり、ドライブして温泉に言ったり、コロナが治まったらまた行ければいいと思っていた。
でもそんな心配はしなくていいんだよな、きっと。もしかしたらいまごろ河島英五さんに会っているかもしれない。大好きな高倉健さんや渥美清さんに会っているかもしれない。楽しんでいるのかもしれない。そう信じたい。