day51 元浜町(続き)
のぶの地元、元浜町の続き。
元浜町はとても小さな町なのですが、町内に神社仏閣がありません(すぐ隣町に大きな浜松八幡宮があるからかも?)。
町内のお祭りは、「椿姫観音」を祀った小さなお堂を中心に開催されています。
こちらは町内の有志で作られたとのことですが、浜松市の「家康の散歩道」にもラインナップされています。
戦国時代、浜松城の前身、曳馬城主の今川軍の飯尾乗竜亡きあと、徳川家康に城を明け渡すまいと戦った城主の妻・お田鶴の方(と侍女たち)だったが、1568年に討ち死にした。それを弔って家康正室の築山御前が彼女たちを祀った場所に椿を植えたのが由来とのこと。
お城に近いので、この辺りは戦国時代は戦場だったんですね。家康の時代に今の浜松の基礎が作られたと言っても過言じゃないですが、浜松の人は家康がそんなに好きじゃないみたいです。変な逸話ばかり残ってます(餅を食い逃げしたとか。今でも小豆餅という地名が残ってます)。
お店は、飲み屋さんが多いものの、役立つお店も多いです。基本的にこの辺りは地元の人が古くから営業している個人営業店が多く、チェーン店はほとんど進出していません。下町の雰囲気です。
以下、元浜町周辺で、私がよく行ってたお店…。
★餃子のみや
浜松の人は餃子好き。お店で食べるし、持ちかえり餃子専門店も多いです。みやは持ち帰り専門店。生と冷凍、焼きも予約すればあると思います。私は良く生餃子50個1200円を買っていました。色々食べたけど、持ち帰りはここが一番好みです。
★デリカのキクチ
餃子のみやのとなりのお総菜屋さん。コロッケからお弁当まで、100円位からあって、こういうお店は絶対に日時に必要だよな~と思います。このマンションのオーナーさんは昔お肉屋さんで、娘さんがお惣菜店として復活させたそうです。地元民の経営ならではの人情店。いつも何かしらお客さんがいます(で、なんか食べています)。
★武田屋
お肉屋さん。精肉のほかにお惣菜もあり。特に焼き豚はすごくおいしい。ふつうの国産豚、遠州豚、ヨークシャー(だったかな?)の3種類くらいを日替わりで焼いているみたいで、遠州豚の焼き豚がすごくおいしかったです。
★留園 (元浜店)
いわゆる町中華のお店。ランチ時しか営業していないけど、夜は街中(千歳町)のお店で営業しているそうな。いつもヤマハの人が多いです。私も良くおこげのあんかけ食べていました。上がお店の人の自宅なのでなんかアットホーム。安定の美味しさです。
★三哲
ふぐ料理なんかをやっているいわゆる割烹料理屋さんだけど、1000円位の日替わりランチやっています。美味しいし、材料もいいのでトクした気分になります。ふぐ雑炊のランチもあります。女将さんがのぶのお母さんのお友達なので、お母さんの四十九日の精進落としをここでやらせてもらいました。とても親切です。
★千加良(ちから)
土佐料理の割烹料理屋さん。ランチがすごく安くてボリュームがあって、いつもたくさん人が入っているけど、かなり席数があるので入れないことはめったにないです。はじめてのぶのお母さんに会ったときにここで食事しました。
◎その他◎
さくらや・・・電車通り沿いの花屋。2012年に私の愛猫たまが亡くなった時に、ここで白いピンポンマム(白玉のような菊の花)を買ってきてお供えしてくれました(涙)。
いながわ化粧品店・・・デリカのキクチの向かい。タバコ、切手、宅配・郵便切手の扱いetc・・・昔でいうところのよろずや。コンビニ感覚のお店。喫煙所(ベンチ)があるので、のぶはたまにここに居ました。
あさぶや、藤屋・・・町の蕎麦屋。残念ながら私はあまり行く機会がありませんでしたが、のぶの実家ではよく出前を取っていたそうです。
餅浜・・・昔ながらの和菓子屋さん。のぶのお母さんの大好きな、いも蒸しパンを売っていて、たまにおすそ分けしてもらいました。
平野美術館・・・元浜町唯一の美術館。私設ですが、日本画中心で品のいい展示をよくやっています。森町出身の女流画家、松井冬子さんの絵を見に行ったと思います。
大崎屋(山下町)・・・手芸屋さん。糸やボタンがものすごくたくさん種類があって、自然にデッドストック・アンティークになっているっぽいですが、クラフトヲタには知る人ぞ知る名所です。
鈴木製餡・・・あんこ屋さんだけど、和菓子も売っています。たぶんお菓子屋さんにあんこを卸していると思います。昭和10年の古地図にも載っているけどお店は新しく綺麗です。
ミニストップ元浜店・・・元浜町唯一のコンビニ。土曜日の昼はよくのぶとソフトクリームを食べに行きました。
ヘアーサロンコバヤシ・・・のぶが小さいころから通っていた理容院
寺田歯科医院・・・のぶと私、両方で通いました。今の若先生は3代目だそうです。丁寧です。
◎閉店しちゃったお店◎
★みどりや・・・のぶが生まれた1963年に開店。元浜の宝みたいなお店でした。夏はかき氷、冬はあづま焼き(今川焼)と団子。特にかき氷は250円~で、いっつも行列、でも並ぶのが苦じゃなかったんです。向かいにセブンイレブンが出来てもおやつに関しては無敵でした。2019年に、56年の歴史に幕を閉じた夏は、元浜町民にとっては大事件で、閉店の日はおじさん&おばさん、お客さんみんなで大泣きしました。こんな愛されたお店は稀有じゃないでしょうか。現在はコインパーキング(寂)。
★千鳥鮓(山下町)・・・行きつけのお寿司屋さん。回転寿司より安い、立派なランチが650円。お店を建てたのが、のぶの大叔父さん(お祖父さんの弟で実家も建てた)というご縁あり。大将がきっぷのいいおじいさんで、75歳を機に引退・閉店。本当に残念だけど。みどりやにしろここにしろ、店主が元気なうちに引退して老後をゆっくり過ごす人生は理想の人生と尊重します。
★浜龍・・・新川添いの、今にも崩れそうな名物ラーメン屋。夜のみ営業でのんべえがやってきてさっと食べて去っていくようなスタイル。流行っていたけど、残念ながら1度行っただけで、ひっそり閉店してしまいました。