まごころのぶ

2021年1月10日に急逝した愛する「のぶ」の生きた足跡です

17日目。転入。

昨日浜松から転出したので、今日は転入届を出すために市役所へ。引っ越してきたとはいえ今の市は生まれてから7年前までの長きにわたり住んでいたところ(途中東京に転出して戻ってきたりしてるけど)。仕事場もあり、固定資産税やら軽自動車税やらいろいろ払っているので、戻ってきただけという感じ。だからこそのぶと出会って別れた10年が夢だったような気がする。

 

浜松のマンションは、のぶが一人で突然亡くなった場所なので、悲しくて立ち入る事さえ苦痛だった。葬儀社で相談したところ、そういうケース(独居の人が亡くなった場合も含めて)のための遺品整理の業者を紹介してくれた。冷蔵庫の中すらそのままでいいと言う。全部片付けてくれる業者だ。

 

さすがに自分の仕事道具だけは持ち出す必要があったけど、それ以外は全部捨てるようにお願いした。思い出が詰まったものを捨てるのには勇気がいる。でも捨てざるを得ない。見ていて悲しくなるから、作業の立ち合いも無し。家具も家電も洋服も、のぶの存在を感じさせるものはほとんど持っていってもらった。

 

のぶのもので残したものは、事務手続きに必要な書類や貴重品以外は、結婚指輪だけ。のぶがいなくなって以来、私はずっと2本の結婚指輪を付けている。実際、2人とも仕事の邪魔になってしまうからと、普段はしていなかったのだけど。この結婚指輪は、30年来の友人のアクセサリー作家に作ってもらったもの。プラチナのシンプルなデザインで内側に結婚の日付とイニシャルが彫ってある。この指輪がこれからはのぶそのものだと思おう。どこにいくにも一緒。

 

荷物の運び出しは数時間で見事に完了。引っ越してくる前の部屋に戻った。

 

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こうして見るととても広い。古めの3DKに2人と2匹の猫。快適な部屋だったよ。とても楽しかった。ずっと続くと思ってた。もう懐かしい。辛い思い出は忘れたいけど、ほとんどが愛しい思い出。

 

作業完了を待っている間、ショッピングモールで洋服を一枚買った。ほとんどを捨てたので、新しい服を。これから新しいものがまた少しずつ増えていくんだろう。